November 14, 2004

犬、入院4日目

血液検査をしてもらった結果、うちの犬が腎不全を起こしていることがわかりました。
どうやらヘマト値が通常の3倍もあったそうです。

・・・と言われても私にはまったくチンプンカンプンなのですが、ぐらんまはさすが元透析科の看護婦さん。
血液検査の数値と、犬の平均値が載っている検査用紙を見せてもらったので病状の予測がついたようでした。
入院させる時に先生が言った「あと3日間様子を見ましょう」というセリフは、おそらく『3日だけは様子をみよう』という意味だったみたいです。

その後、私もほぼ毎日あおいを連れてお見舞いに行っているのですが、初日は目を動かすのがやっとだったのに、今ではしんどいのに無理して立ち上がろうとしてくれます。
腎不全ということで、体中の毒素を出すために尿が出なければ絶望的と聞いていたのですが、少しだけ尿も出ていると病院の方がおしゃっていました。

これはもしかしたら、これまでみたいに死にかけても頑張って元気になってくれるかも・・・!?

そう淡い期待を抱いていたのですが、次の日、「尿は出ているが、数値はまったく変わっていない」とのことでした。
そこで先生から、「今日までは尿が出たから様子を見ていたが、実は病気の回復が絶望的なのでお家に返すことを検討していた」と聞かされました。
でも今は血が混じった嘔吐を繰り返しており、点滴でなんとか保っている身だから無理に家へ帰すのはかわいそうだ、と言われる。
実は入院してから「これで死んでしまうかもしれない」と覚悟して、みんなで話し合っていました。
私はどうせならずっと住んできた家で死なせてあげるのがこの子にとって幸せかもしれない、と思っていたのですが。
でもぐらんまは仕事柄苦しんで死ぬのを見るのは辛いから、安楽死させてあげるべきだ。と言っていました。
なので病院の先生に、いま安楽死させてあげた方が楽になれて良いか?と質問していました。
先生も直接的な言葉ではないものの、安楽死を勧めていた。
とりあえず家へ戻って、もう少し考えるということで病院を後にした。
その間私はずっと犬をなでてあげてたけれど、飼い主の前では我慢するらしくしんどそうな素振りを見せてくれなかった。
だから余計に判断に迷ってしまう・・・。

母はやはり出来るだけ早いほうが、それだけ楽だからあの子の為ではないのか?と言う。
そして腎不全がどれだけ辛い病気なのか教えてくれた。(もちろん人間の病状で、です)
いまは単身赴任している父も、苦しい思いをさせるのは可哀相だと言っていたらしい。その他の知り合いの人達も。
一方、あおぱぱは、「自分には安楽死っていう選択肢を選ぶ勇気はない」。さらに「苦しくて死にたがってる様には俺には見えなかった」と言う。
いったんは、ぐらんまが言う通り少しでも早く楽にさせてやるのも飼い主の優しさだと納得していたのですが、また決心が揺らいでしまいました。
ネットで色々検索したところ、うちの犬のように末期症状だとやはり助かる見込みはないらしい。
人間なら透析でなんとかなるけれど、犬の場合は大学病院くらいでしかやっていないし、まだ効果があったという報告は少ないということだった。
母は目の前でチアノーゼ起こして今にも死にそうな状態を見ている。
父も目を動かすことしか出来ない状態の時、見舞いに行った。
でも私は、私達を見たら嬉しそうに立ち上がろうとする姿しか見ていない・・・。
しかし、だからと言って進んで苦しませることを選択するのも気が引ける。
あおぱぱが最後にアドバイスしてくれたように、あの子の性格をよく考えて「あの子が一番喜びそうな方法」を決めてあげるのがいいのかもしれない。
だとしたら、あのまま狭くて冷たいケージの中で息を引き取るよりは、安楽死という形でも家族に見守られながらの方が幸せなのかもしれない・・・。

どちらにしろ今晩は様子を見てもらい、明日また病院へ行き決めようと思います・・・。

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